2012年5月8日火曜日

生命を愛でる

イノチヲメデル、草木染めの神髄である。久しぶりの染色は八重椿の花びらで。

左は木綿、右はポリエステル

最高な発色を得るには、花びら、葉茎問わずに花が満開の時。花びらは発色が鮮やかな分、脱色も早い、まるで花の命そのものを表しているようだ。逆に何時の時期でもある程度の発色が得られる根茎を使うものは生地への吸着も良く長持ちする。 生地の違い、媒染薬の違いで発色も全然違ってくる。
木綿にムラサキツユクサの葉茎の下染めのあとに八重椿

煎液に入れるタイミング、長さでも発色は違ってくる。まるで花それぞれの生き方がそのまま生き移っているようである。そして、煎液にする時期によっても、かなり違った色合いになる。そして、望みの色を得ることが出来ない場合、また一年待たなければいけない。草木の色とは一期一会である。それは命をめでるという、ある意味残虐な行為で「美しさ」を得ることである。人間の「美しさ」への憧れは「残虐性」と隣あわせなのかもしれない。素晴しい色を与えてくれた花々に感謝し、命を愛で続けることが、命への感謝となるのかも知れない。

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