2017年10月8日日曜日

100kmマラソンという名の冒険 完

ラスト4km。ここまで長かったのか?短かったのか?自問しながら走っていた。いや、どちらでもない。
一番思ったことは「人間、それなりの覚悟をすれば出来ることって、いくらでもあるのかな?」と。
3km付近は住宅地を通過する。住宅地の割りに人の姿は少ない。
「時間も沢山あるから歩いてもいいかな?」と考えると、もう一人の自分は「ここまで頑張ったんだから、最後まで走れ!」と。
そうこうしているうちに、商店街に突入。ブラスバンドの演奏の太鼓とフィニッシュ地点の大太鼓と間違えたり。
商店街では、一人ひとりのレースナンバー、出身地、氏名がコールされて非常に焦る。
「あざーす!」と最後の元気を振り絞る。
駅が近くなると、本物の大太鼓の音が耳に入ってくる。フィニッシュ地点のに近づくほど体に震動を感じる。
「オレって、ホントに100km走ったんだよな」と
ジワジワと混み上がる。
50kmの選手のスパートにつられて、最後はチョッと頑張ってみたり。
そろそろ100km制限時間13時間という冒険も終わりを向かえる。
フィニッシュラインは、今までで一番の笑顔だったと思う。
フィニッシュ後、知り合いを探す。
何と着替えたF先輩が「お疲れ!悪ぃ!45kmで脱水症状になってリタイア。もうビール二つ目だで!」と。
ていうか、人をこのレースに誘っておいて二日酔いでリタイアするなよぁ(#`皿´)
そのあと、完走証をもらってから飲食用テントに。
そして致命的なミスに気付く。
無料飲食券を監督に預けた荷物に入れたままだったという。
その監督は77歳のA先輩がフィニッシュラインを向かえるまで付きっきり。
A先輩は、制限時間五分前になんと18回目の完走。それも先週、田沢湖のフルを完走しているという。。
このレースは年齢とか、言い訳にならないのだよな。
タイムが遅いとか速いとかでもなく、数々のアクシデントを乗り越え、人々の優しさに触れ、身体の限界を乗り越えて辿り着いた旅人だけが勝者と名乗ることができる冒険なのかもしれない。
さて、来年もこの冒険をしてみるかって?それはどうだろう。
いつもレースで離したことがはい、この御守りに相談してみてからにしよう。

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