2019年6月5日水曜日

令和初レースその三

フィニッシュ地点で「四週目に入りました。頑張って下さい」とコール。

「あと二周」なのか「まだ二周もある」なのか、考え方で動きも変わる。

アフォな自分は「あと二周」の意識で進む。

最初のゲレンデは、少しでも走りたかった。ロンリーランが続いていたが、リレーの部の選手から「お疲れっす」と声をかけられて追いこされる。付いていきたかったが、地面からの湿気含んだ熱気で折れる。

一つ目の急坂の途中で、リュックから食料を探すも、入れておいた別のポケットを探して「忘れてきたっ!」と早トチり。

残り僅かなエナジー系ジェルを水で薄くしたドリンクを喉に流し込む。温くて不味くなったが、完走のだめには贅沢を言ってられない。

急坂では足が痙攣しないように、大臀筋を意識した歩幅にする。もう、この疲労感ではピッチを上げることが出来ない。最後の走法?である「スローでショートなインターバル」方法へシフト。

コースを知らせるリボンとか、目印をたよりにそこまでは頑張り、そこに着いたら10秒休む、の繰り返し。

コース上にはそのリボンのほか、今が盛りのタニウツギの花とか、開いたゼンマイとか、目印に事欠かない。

二つ目の急坂でトップと二番手から一周分追い抜かれる。トップの招待選手の原さんでも、キツそうな顔をしていた。やっぱ、今日はクレージーなんだろうな。

ゆるゆるインターバルで登っていると、ハーフでない色のゼッケンをつけた若者が近づいてくる。

「もしかしてラスト?」って訪ねると「もう一周あります」と。四回目の頂上まで後続ウォークを続ける。彼は流石に下りになるや否、全開で下っていつた。

「もう一回、ここへ来ることが出来ればおわりなんだよなぁ。。」って思いながらエードで小休止。

「あと一回」。なぜ、こうしてまでして頑張らなければならないのか?ここまで頑張らせたマモノは何なのか、今だにわからない。

帰り道は160kmもあるし、完走証っていっても大したことは無い。まして、家族、会社の同僚から誉められるわけでもない。

そのまま惰性で下る。とにかく足を挫かないように無理せず、キツいコーナーは歩いてクリア。最後のゲレンデでは、柔らかい地面から、急に固い地面に変わったりするので用心しながら折り返しのラグビー場に向かう。

~~~その四へ続く~~~

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